この試験ははっきり言ってヘンな試験です。と言うのも、試験の評価が絶対評価なんですね。ですから、問題が簡単であれば、その年の合格者は増えますし、逆に問題が難しければ、合格者は減ります。ですから、毎年の合格者の質が必ずしも均等とは言えません。受験生としては、せいぜい、今年の試験は簡単であってくれ、と祈るより他、仕方ありません。
私は受験した平成16年度は、一般教養の難易度が例年より高く、一般教養で足切りになった人が多数いる、と聞きました。かく言う私も一般教養は足切りぎりぎりでした。そこで痛感したのが、一般教養に於ける、漢字、数学等の足下固めの必要性です。社会の出題をきちんと予測するのは、もはや予備校でも不可能に近いでしょう。そうするとある意味運を天に任せざるを得ない状況にもなります。そういった不確実さから、少しでも脱出する手段が、先に言った漢字、数学等の足下固めなのです。本当にたった1問の差で泣くことがあるんです。(現に私も泣くところでした(笑))
法律とあまり関係ないし、なんだか面倒だなぁ、と思っても、そこで、そこをなんとか乗り越えて勉強して一発で合格するか、あるいは、法令も含め来年全ての勉強をまた一からするか、そこをよく考えて下さい。どうせ乗りかかった船なんですから、万全を期して、その年の試験で一発で合格しようじゃありませんか。
最後になりますが、まず心して頂きたいのは、どれだけ勉強しても、誰しも一般教養の足切りに思わず足を掬われてしまう可能性がある、ということです。別に殊更、不安感を煽るつもりはありませんが、そのぐらい言ってみればヘンな試験なんです。正直、運の要素も大分からんできます。しかし・・・、そうは言っても全体で6割正解すれば、合格なのです。これは法令を相当詰めて、8割近く得点出来れば、一般教養が5割ぎりぎりでも、余裕で合格出来る、ということです。
ですから、特に一般教養などは、出題者の意図が全く理解出来ない珍問・奇問の連続であったとしても(笑)、一般教養で確実に取れる部分は取って、法令も詰めて行けば、合格ラインを軽く突破することも可能です。現に100点に届いた人も結構いるようですし・・・。
とにかく、この試験においては確実なところから潰して行きましょう。運に左右される部分は極力自分の方から追い込んで、無くして行くのです。そうすれば、どの様な出題でも、高いレベルで安定した得点を得られることでしょう。
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